代表的な発毛剤の効果効能と副作用について。
ミノキシジル
ミノキシジルとは
ミノキシジル(Minoxidil)は、血管拡張薬として開発された成分です。当初は高血圧の方のための薬として開発されました。1970年頃、ミノキシジルはアメリカで高血圧症治療薬として、血管を拡張して血流を改善するために使用ました。ところが、治療中の患者に多毛の効果が認められました。発毛効果があることが判明してからは発毛剤に転用されています。 毛細血管を拡張させ頭皮の血行を促すとともに、毛母細胞へ直接働きかけることで、毛周期における成長期を延長させる。
日本では唯一塗り薬として脱毛症治療用成分が認められ、発毛・育毛剤や脱毛症治療に用いられています。
ミノキシジルの配合された製剤は、国内の多くのドラッグストアや通販サイトで販売されており、その中でも大正製薬の「リアップ」シリーズ【第1類医薬品】リアップX5プラスローション 60mLやアンファー株式会社の「スカルプDメディカルミノキD」【第1類医薬品】リアップX5 60mLなどが有名です。
実際にミノキシジルの効果を実感できた人がいるのか、大正製薬ではミノキシジル5%製剤「リアップX5」を男性の被験者に使用して、臨床試験を行いました。
臨床試験は24週(約6ヵ月)の他、52週(約1年)の長期投与も実施。それによると、投与から4週間後には軽度改善の兆候が表れ、12週間後には被験者の60%に軽度改善が見られるようになりました。
24週間後には「軽度改善」「中等度改善」「著明改善」をあわせて、実に90%以上の被験者に改善が認められています。また、使用52週終了時では、被験者の90%以上の方が発毛効果を実感していることが判明しています。(参照元、大正製薬)
このことから、使用継続期間が長くなればなるほど、ミノキシジルの高い効果が期待できるようです。
副作用としては頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感など
・頭痛、気が遠くなる、めまい
・胸の痛み、心拍が速くなる
・原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ
フィナステリド
病院で処方できる薬のプロペシアは、フィナステリドという有効成分を含んだAGA治療薬です。
フィナステリドの効果・効能は、AGA(男性型脱毛症)の原因とされているジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制します。
このDHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモン「テストステロン」が還元酵素「リダクターゼ」に変換されることによって生成されます。
このDHTが毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体(アンドロゲン受容体)と結合して、髪の毛を生成する毛母細胞に脱毛指令が出され、髪の成長が抑制されてしまいます。
つまり、「リダクターゼ」さえなければ、髪の成長を邪魔するDHTは生成されないことになります。
プロペシアには、この「リダクターゼ」の働きを阻害し、DHTの生成を抑制する作用があります。
その結果、ヘアサイクルが正常となって髪の毛が太く長く成長する可能性があります。
用法・用量は成人男性の場合、通常、フィナステリドの含有量でいう0.2mgを1日1回経口投与となります。なお、必要なら適宜増量可能ですが、1日1mgが上限です。
フィナステリドは医師の処方箋が必要になりますので、時間がない方などは
などを利用することもできます。
副作用は
プロペシア錠を飲むことによって、頻度不明ながら、肝機能障害が起こり得る。1%未満に勃起機能不全、射精障害、精液量減少する。そのほか、発現率不明の副作用として、睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等)、乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、眩暈、そう痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉および顔面腫脹を含む)、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇する。(参照元.MSD)
リジン
リジンはアミノ酸で、体の修復に必須アミノ酸です。 カルシウムの吸収、骨組織の生産、コラーゲンの形成や体の成長や修復に必要なもので、免疫機能を高める働きを持っています。 必須アミノ酸とは、体内では生成されないので、食品やサプリメントから摂取する必要があり、リジンも食品から摂取する必要があります。 リジンは、大豆、魚、肉、牛乳に多く含まれています。リジンを含めたアミノ酸やビタミン、ミネラルなどは髪の毛に良い栄養素をバランスの良い食事で摂るのがのぞましいのですが、どうしても不足しがちです。 不足すると疲労、貧血、肝機能の低下、血中の飽和脂肪酸やコレステロールの増加します。 一日の摂取目安量は、500~1500mgで食事で足らない分は、うまくリジン サプリメント Lリジン配合 国内製 L-LYSINE POWER 180粒30~60日分などで補いましょう。