魚が釣れなかったのは、魚の身になって釣りをしたことがなかったからだ。
たくさん釣れるようになったのは、ある本を読んだからです。
私が手にとって読んだのは、魚の生態 に関して書かれていた本だった。
その本には、魚の習性、習慣の事が書かれていた。
その本を読んだ後に釣りに行くと、今までとは全く違う釣り方に自然と変わった。
まるで、水中の魚が見えているかのような感覚になり驚くほどに釣果があがったのである。
そのコツを理解すると、さらに工夫を加えていくようになった。
ルアーに匂いをつけてみて、魚の反応を探った。匂いの違いで釣果に影響が出ることがわかった。
ルアーによって、魚が獲物と認識するのか、敵対物と認識するのか違いも感じた。
魚の全てのことに興味を抱き、色々調べていくと、私は魚を理解して魚に共感していた。
私はもはや魚だった。
そのくらい魚の気持ちが理解できたからこそ、
一番になれたのだ。